耐震補強リフォームについて
平成7年に発生した阪神淡路大震災は死者6,434人、負傷者約4,4000人。約20万の家屋が全壊半壊という大きな被害をもたらしました。亡くなった方の約5000人以上が家や家具の倒壊や下敷きによる圧死と推測されています。木造住宅は耐震補強をすれば耐震性が上がり、住宅も長持ちします。小林産業ではあなたの家族や大切な住まいを守るため、耐震補強リフォームや比較的安価な家具の固定工事などもおすすめします。
屋根の軽量化
屋根の軽量化により地震力を低減します。重たい屋根は、地震の揺れを受けると振り子の様に大きく揺れ、建物を倒壊させる恐れがあります。軽い屋根(カラーベストや金属など)に変えることにより、耐震力を高めることが必要です。
柱などの補強
基礎と土台がしっかりしていないと、大きな地震の時は土台が基礎を踏み外したりして、住宅が倒壊・大破する危険性が高くなります。基礎が不十分な時は基礎から直し、土台としっかりつなぎ合わせる(緊結)必要があります。当店では新たに筋交いや金物を入れるなどして補強工事などで既存の建物の耐震性能を上げます。
接合部の補強
木造住宅は壁・柱・はりが一体となって地震に耐えるようになっています。しかし、柱とはりや土台との仕口が外れると、軸組としての力がうまく伝わらず、住宅が倒壊・大破することになります。仕口等がどのように作られているのかを確認し、屋根裏や接合部など必要な部分を金物などでしっかりとつなぎ合わせる(補強する)必要があります。
壁の補強
開口部が多く壁の少ない面や、筋かい等が入っていない弱い壁などが多い住宅では、地震により倒壊・大破することがあります。このような場合は、新たに壁を増設して、既存の壁を強くすることによって耐震強度を向上することができます。
私は阪神大震災の時、救援物資を運んだり、仮設住宅の工事をしていました。当時の神戸の街を見て、倒壊などの被害のあった住宅は屋根など重量のある建物または築年数の古い建物が圧倒的に多かったです。逆に被害が少なかった住宅は、軽量屋根の家、築年数が浅い家、ハウスメーカーなどの軽量鉄骨の家が目立っていたと思います。私は補強工事や家具の補強で助かる命もあったと確信しています。